体力調査の結果について

「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果が発表されました。 ①体力調査には2つある 日本で行われている全国規模の体力調査には、「体力・運動能力調査」と「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の2つがあります。 1つめの体力・運動能力調査は以…

熱中症予防とWBGT値

「暑さ指数(WBGT値)」を知っていますか? ①「暑さ指数(WBGT値)」とは何か 近年、熱中症予防のための1つの指標として「暑さ指数(WBGT値)」が用いられることが増えてきました。WBGTは「Wet Bulb Globe Temperature」の頭文字を取った略称で、「湿球黒球温度」…

運動とマウスピース

運動中に使用するマウスピースにはどんな役割があるの? ①マウスピースとは 運動中に使用するマウスピースは「マウスガード」ともいわれ、運動中の衝撃によって口腔内が損傷するのを防ぐ働きがあります。特にボクシングなどの格闘技やアメリカンフットボール…

冷湿布と温湿布

どちらの湿布を使えばいいの? ①冷湿布 冷湿布には消炎鎮痛作用成分のほかに、冷たく感じさせるメントールや、冷却作用をもたらす水分が含まれているため、熱をもった炎症や腫れに効果があります。このため、具体的な使用方法としては、打ち身やねんざなど急…

職場と健康管理

健康管理は誰がするもの? ①健康管理をするのは誰か 私たちの健康は本来、個人的に自由なもので、他社や社会の拘束を受けないものです。個人が受け入れている以上は、どのような健康状態で、どのような体型で、どのような体力状態であってもよいのです。 一…

厚底ランニングシューズ

ジョギングするなら厚底シューズ? ①厚底ランニングシューズ ランニングシューズといえば一昔前までは薄いソールのものが主流でしたが、近年のマラソンや駅伝などの大会では、ほとんどの選手が厚いソールのものを着用しています。厚底のランニングシューズが…

運動とルーの法則

「ルーの法則」のことを知っていますか? ①ルーの法則ってなに? 「ルーの法則」とは、ドイツの発生学者「ヴィルヘルム・ルー(Wilhelm Roux)」(1850-1924)が唱えた生理学における基本法則のことです。ルーの法則によると『生物の体は、内外の環境に適応…

運動時の水分補給について

運動時の水分補給はどのような点に注意すべきでしょう? ①なぜ水分補給が必要なのか 運動をすると、体内では代謝量が増大するとともに、熱が発生します。発生した熱は血液の循環によって末梢組織へ拡散されたのちに、主に「汗」として体外に放散されます。こ…

自分の身体を知る

自分の体力や身体の可動域、チェックしていますか? ①自分の現在地を知ることの重要性 学生時代には勉強でも体力でも定期的にテストを受ける機会があり、自分の現在地を知ることができます。ところが、大人になるとなかなかテストを受ける機会って少ない方も…

体力テストでよくある誤解

学校で実施される新体力テストで誤解されがちなことについて取り上げてみました ①判定の基準年齢 年齢というと、体力テストを実施したときの年齢で判定すると思いがちですが、新体力テストでは「テスト実施年度の4月1日現在の満年齢」と定められています。こ…

サプリメントとドーピング違反

ドーピング違反が起こるのは、特殊な薬物を摂取したときだけだと思いますか? ①ドーピング違反とは ドーピングとは、競技力の向上に寄与すると考えられる、使用を禁止された薬物などを使用することを言います。 世界アンチ・ドーピング規程によると、「競技…

体力テストの今昔

世代によって学校で受けた体力テストは異なります。あなたが受けたテストはどちらですか? ①「スポーツテスト」と「新体力テスト」 日本では、国民の体力の現状を把握するために、毎年「体力・運動能力調査」が実施されています。この調査は前回の東京オリン…

歳をとると衰えるだけ?

加齢によって、私たちの身体は衰えるだけでしょうか? ①筋肉量の変化 私たちの身体は年齢を経るにつれ衰えていくというイメージをもっている方が多いと思います。実際のところ、どのように変化していくのでしょうか。 日本人筋肉量の加齢による特徴について…

世界労働安全衛生デー

今日は何の日?というテーマを取り上げてみました。 ①世界労働安全衛生デーとは 4月28日は「世界労働安全衛生デー」と定められています。 これは、1996年に国際自由労連(ICFTU、現在の国際労働組合総連合(ITUC))が、この日を「死傷労働者を追悼する国際的な…

有酸素運動の運動強度を知るには

自分がどの程度の運動をしているのか、手軽に知りたいと思いませんか? ①運動強度の指標 全身持久力を高めるトレーニングとしては、ジョギングなどの有酸素運動が有効です。有酸素運動の強度の目安には以下のようなものがあります。 ○最大酸素摂取量:人が1…

健康経営とは

健康経営という言葉をご存じですか? ①健康経営 東京商工会議所のWebページでは”健康経営とは、従業員等の健康管理や健康増進の取り組みを「投資」と捉え、経営的な視点で考えて、戦略的に実行する新たな経営手法です。”と紹介されています。 経済産業省は、…

運動公園とは

「運動公園」と名の付く施設が身近なところにある、あるいは運動公園といえばココ!という場所を誰しも持っているのではないでしょうか。ところで、「運動公園」の定義をご存じですか? ①運動公園の定義 国土交通省によると、運動公園は都市公園の一種であり…

高年齢労働者の増加と労災

雇用延長制度などの拡充により、現在、多くの職場で平均年齢の上昇傾向が見られると言われています。 ①高年齢労働者に対する労災防止対策 2016(平成28)年の「労働安全衛生調査(実態調査)」によると、企業の担当者に「高年齢労働者(この調査では50歳以上の労…

詳しくみるにはスタッツサイト

スポーツ観戦がお好きな方も多いのではないでしょうか?今回は、より深堀するためのスタッツサイトをご紹介します。 ①スタッツって何? スポーツおいて、チームや個人のプレーの成績をまとめたもののことを「スタッツ」と言います。これは「統計(statistics)…

今こそ体力テスト

テレワークの増加、お出かけの機会の減少する昨今、きちんと身体を動かしていますか? ①身体を動かさないと体力は低下する 物凄く当たり前のことなのですが、私たちの体力は動かないと低下します。骨折などでギブスを付けた生活を1月も続けると、外すときに…

気温と基礎代謝量

気温と基礎代謝量の関係はどのようになっているのでしょうか。 ①寒暖と基礎代謝量の関係 基礎代謝量とは、「心身ともに安静な状態の時に生命維持のために消費される必要最小限のエネルギー代謝量。」と定義されています。簡単に言うと、運動せず、ただじっと…

運動と免疫力

運動はすればするほど免疫力を強くするんでしょうか? ①適度な運動と免疫力 一般的に、運動をして身体を鍛えることは健康に良いとされています。特に、汗を軽くかく程度の適度な運動をするのが週に1日未満である人に比べて、週に5日程度する人の方が、冬場…

筋肉痛が遅れてくるのは歳のせい?

よく、「歳をとったから筋肉痛がくるのが遅くなった」というような話を耳にしますが… ①筋肉痛は何故起こるのか 運動をした当日、翌日、あるいは翌々日に筋肉に痛みが生じる現象のことを「筋肉痛」といいます。 かつては、筋肉痛の原因は激しい運動をすること…

プロテインは痩せるためのサプリメントではない

「プロテイン」を冠した商品を最近よく目にします。何か痩せる効果がありそうに見えるものもありますが、実際のところは? ①「プロテイン」ってそもそもなに? 単純にプロテイン(protein)が何かというと「たんぱく質」を意味する英語です。たんぱく質は、…

運動のための動機付け

「運動する方が良いことはわかっているがどうにも億劫だ」という人が、自ら「運動をしよう!」って思うためにはどのような動機付けが必要だとおもいますか? ①健康のための運動 私たちが健康に過ごすために、「適度な」運動がプラスに働くことはご存じかと思…

Sport in Lifeコンソーシアムへの加盟

この度、第一学習社ではSport in Lifeコンソーシアムに加盟しました。 今回は、この運動について取り上げてみたいと思います。 ①「Sport in Lifeコンソーシアム」とは何か Sport in Lifeロゴ スポーツ庁は、2020年に「Sport in Lifeプロジェクト」を始動させ…

労働災害の中の「転倒」

労働災害において一番多いのが「転倒」となっています。今回はその実情についてご紹介します。 ①「転倒災害」とは何か 中央労働災害防止協会が発行している「労働災害分類の手引き」によると、「人がほぼ同一平面上で転ぶ場合をいい、つまずき、滑りにより倒…

企業として体力テストに取り組む

会社にお勤めの皆さんの多くは年に1回健康診断を受けておられると思います。 ところで、大人になった皆さんは学校を卒業をしてから体力測定をしたことがありますか? ①新体力テスト測定の実施率 色々調べてみたのですが、企業における体力テストの実施率を…

第一学習社 体力テスト集計分析の歴史

なぜ、このようなブログを始めるのか。 それは自社が提供する「体力テスト集計分析システム」の存在があるからです。 ブログの開始にあたり、これらの商品ラインナップについて簡単にご紹介させていただきます。

マスクをしてトレーニングすると低酸素トレーニングの効果はある?

コロナ禍で生活する中で、私が疑問に思ったことを紹介します。 ※なお、マスク着用をしての運動は熱中症のリスクなども指摘されています。負荷を軽くすることや水分の摂取等によって、リスク管理に十分に配慮してください。 ①マスクをつけた生活 新型コロナウ…