プロテインは痩せるためのサプリメントではない

プロテイン」を冠した商品を最近よく目にします。何か痩せる効果がありそうに見えるものもありますが、実際のところは?

 

 

①「プロテイン」ってそもそもなに?

単純にプロテイン(protein)が何かというと「たんぱく質」を意味する英語です。たんぱく質は、アミノ酸が結合してできた化合物で、他の栄養素から体内で合成できないため、いわゆる必須栄養素です。

厚生労働省が策定している「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、身体活動レベルが「ふつう」の場合の一日当たりのたんぱく質の摂取目標量を下図のように示しています(単位はg)。

 

日本人の食事摂取基準(2020年版)

 

ここからもわかるように、プロテインたんぱく質は健康的な身体を維持するために必須なもので、決して痩せる効果があるものではありません。

ちなみに、多くの年代の目標量に当てはまる100gのたんぱく質を食事から摂取するためには、高たんぱくといわれる鶏のささみで435g、納豆で600g、プロセスチーズで440g程度が必要になります。

 

②なぜプロテインが流行しているのか

昨今のように「プロテイン」を冠する商品が増えた理由はなんでしょうか?

はっきりとしたところはわからないのですが、ただ単に痩せることではなく理想的なスタイル(体型)を作り上げるということに重きを置く人が増えたからかもしれません。

昨今のスポーツジムなどでは、レジスタンストレーニングを行っている人の多くがプロテイン飲料をそばに置いています。これは、トレーニング後の30分以内が、筋肉が最もたんぱく質を取り込みやすい時間帯とされるので、トレーニング直後に摂取できるように用意しているんですね。


良く目にするようになったプロテイン商品、あなたは健康の保持増進のためにどのように活用していますか?