気温と基礎代謝量

気温と基礎代謝量の関係はどのようになっているのでしょうか。

 

 

①寒暖と基礎代謝量の関係
 
基礎代謝量とは、「心身ともに安静な状態の時に生命維持のために消費される必要最小限のエネルギー代謝量。」と定義されています。簡単に言うと、運動せず、ただじっとしているだけで消費するエネルギーのことですね。
身体のさまざまな場所でエネルギーは消費されているのですが、なかでも筋肉・肝臓・脳がそれぞれ2割ずつ消費しており、比重が大きくなっています。
 
寒くなると汗をかきにくいので、エネルギーの消費量が減るようなイメージを持っている人も多いかもしれません。しかし、私たちの身体には環境の変化に耐える恒常性保持作用(ホメオスタシス)があります。このため、気温が低くなると、じっとしてとしても体温を維持しようと、エネルギーを燃焼させるという働きを持っています。このため、夏の暑い時より、冬の寒い時の方が基礎代謝量が高くなるのです。

 

②寒い時期の運動で気を付けること
 
寒い時期には「手足が冷えるから、とても運動なんかできない」と思う人も多いかもしれません。とはいえ、このような冷えの解消に効果的なのはウォーキングなどの軽運動であるとされています。
 
冷えが起こる原因は、体温を保持するために身体が緊張状態となり、血流が阻害されるためです。このため、運動によって血流を促進することは冷えの解消には適しています。
 
一方、暖かい場所から急に寒い場所に出て運動を始めると、寒暖差の大きさから脳や心臓への負担が大きくなります。このため、室内でストレッチやウォーミングアップを十分におこなってから運動を始めることをお勧めします。
 
(このウォーミングアップで冷えは解消できるような気もしますが…)