冷湿布と温湿布

どちらの湿布を使えばいいの?

 

 
①冷湿布

 冷湿布には消炎鎮痛作用成分のほかに、冷たく感じさせるメントールや、冷却作用をもたらす水分が含まれているため、熱をもった炎症や腫れに効果があります。このため、具体的な使用方法としては、打ち身やねんざなど急性症状がある患部に使用すると良いと考えられています。
 
②温湿布

 温湿布には消炎鎮痛作用の成分のほかに、トウガラシエキスなどが含まれ、血行を良くする効果があります。このような効果があるため、温湿布は肩こりや腰痛など慢性の症状に使用すると良いと考えられています。
 
③湿布使用時の注意点

 実際には冷湿布も温湿布も同じ消炎鎮痛成分を使用しているであれば薬としての効果は同じなので、どちらを使用するか迷ったときには、どちらを使用した方がより心地よく感じるかで選択しても良いとされています。
 
 ただし、湿布のなかには、非ステロイド性消炎鎮痛薬と呼ばれる成分を皮膚から吸収させる目的で配合してあるものがあります。この成分は、喘息の持病を持つ人に発作を誘発させる可能性があるので、あらかじめ医師・薬剤師に相談することが大切です。