自分がどの程度の運動をしているのか、手軽に知りたいと思いませんか?
①運動強度の指標
全身持久力を高めるトレーニングとしては、ジョギングなどの有酸素運動が有効です。有酸素運動の強度の目安には以下のようなものがあります。
○最大酸素摂取量:人が1分間あたりに取り込める酸素の最大量のことを最大酸素摂取量という。有酸素運動をするとき、運動強度と酸素摂取量は比例するので、運動時の酸素摂取量を測定すれば、最大酸素摂取量を100%としたときの割合で運動強度がわかる。なお、測定には運動時の呼吸量と呼気中の酸素・二酸化炭素濃度を分析する必要がある。
○LT:Lactate Threshold(乳酸性作業閾値)は、ここよりも運動強度が高いと、有酸素性エネルギーに加えて、無酸素性エネルギーも使用されるという境目のこと。測定には血中乳酸濃度を分析する必要がある。
いずれの指標も測定時に心拍数もあわせて計測するため、一度正確な測定を行えば、心拍数を目安に運動強度を正確に把握でき、指標としては理想的ですが、心拍モニターが必要になります。
②手軽に運動強度を知る
最近では、スマートウォッチに心拍モニター機能がついているものも多く、以前に比べて比較的手軽に心拍数をが把握できるようになっています。しかしながら、全く器具を使わずに個人の「きつさ」の度合いを点数化することで運動強度を把握する方法があります。
この方法はスウェーデンのボルグによって考案されたもので、「RPE(Subjective Rating of Perceived Exertion)」といい、日本語では「主観的作業強度」と呼んでいます。
RPEでは、きつさの度合について、以下の表のように6~20点で点数化しています。この指標において、健康増進や生活習慣病予防の運動として最適なのはRPE12~13程度の運動とされています。
自分の目的にあった強度で運動をするための参考にしてみませんか?